「配当金、何に使ってますか?」
そう聞かれると、旅行やガジェット、あるいは再投資を思い浮かべる人が多そうです。
2025年の私の使い道は、ズバリ資格試験でした。
証券外務員二種は不合格、基本情報技術者試験は合格。
結果だけ見ると、ちょっと複雑です。
しんどかったのは、不合格だった試験の受験料でした。
配当で直接支払ったわけではありませんが、同じ時期に受け取った配当が、次の挑戦を考えるときの小さなクッションになりました。
受験料は普通に自腹だった

私は本業が金融系のSEです。
昇進には業務関連の資格が少なくとも一つ必要で、昇進内示をいただいた時点では無資格でした。
そこで2025年に、二つの資格試験を受けました。
| 試験 | 結果 | 受験料 | 勤務先の扱い |
|---|---|---|---|
| 証券外務員二種 | 不合格 | 12,169円 | 補助なし |
| 基本情報技術者試験 | 合格 | 7,500円 | 受験料の全額補助と報奨金20,000円 |
私の勤務先では、業務に関係する資格でも、受験料の補助と報奨金は合格した場合だけ受けられます。
だから証券外務員二種の12,169円は、そのまま自己負担です。
金額だけ見れば、大きな損失ではないかもしれません。
でも、勉強時間を使って不合格だった直後には、もう一度受ける気持ちを鈍らせるには十分でした。
クルエイチ受験日を決めてから仕事が忙しくなる罠……。
勉強時間がなかったんだよ、という言い訳です。
「配当で払った」は半分だけ本当
受験料は生活口座から支払いました。
配当を引き出して、そのまま試験へ回したわけではありません。
家計簿の上で受験料が消えたわけでも、投資で得をしたから無料になったわけでもないです。
ただ、同じ時期に配当が入っていると、「受験料だけが一方的に出ていった」と感じにくくなりました。
私の中では、配当が 挑戦にかかる費用を考えるときの心理的な余力 になっていたのだと思います。


これは会計上の相殺ではなく、あくまで私の感覚です。
不合格の自己負担は、普通に残っています。
不合格でもお金だけが出ていったわけではない
証券外務員二種は不合格で、結果だけ見れば受験料の自己負担という話になります。
これを成功だったことにするつもりはありません。
それでも、勉強した範囲が仕事に残った実感はあります。
金融商品の仕組みや用語に触れたことで、仕事で金融に関わる前提を読むときも、「これは何のための条件か」と立ち止まる場面が少し増えました。
基本情報技術者試験の学習でも、サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティといった言葉に以前より引っかかりができました。
分からない単語が減って、「聞いたことがある」単語が増えた結果、前提や影響範囲をぼんやり想像できるようになったのは大きいです。
仕様に突っ込めるようになった話
ある案件で、私はクライアント側(入力画面まわり)を担当していました。
サーバー側から「入力値は固定長で受け取りたいので、0埋めして渡してほしい」という要望が来たことがあります。
以前の私なら、たぶん何も考えずに入力画面の値をそのまま0埋めしていました。
でも資格勉強で、この項目には現実的な最大桁数があることを知っていました。
そこで、入力画面は最大桁数に合わせ、サーバーへ渡す段階だけ固定長へ整形する案を出しました。
利用者に不要な桁数を入力させず、連携先の都合も満たせる形にできました。



こういう「間に入って翻訳する設計」ができるようになったのは、勉強の成果だと思っています。
配当、勉強、会社制度で少しだけ回る


2025年を振り返ると、私の中では次の流れが見えました。
- 配当:受験料の心理的なハードルを少し下げる。
- 勉強:仕事で使う言葉や前提への理解が増える。
- 合格:勤務先の制度で、受験料と報奨金が戻る。
- 回収:次の学びを考える余白になる。
もちろん、毎回うまく回るわけではありません。
実際、私は証券外務員二種で落ちています。
それでも、不合格の費用を「もうやめよう」と思う理由だけで終わらせず、何が残ったかを見直せたのはよかったです。
生活費や生活防衛のためのお金を削ってまで受験するつもりはありませんが、配当があることで、学びへ使うお金の置き方を考えやすくなりました。
配当は、私にとって「挑戦の保険」だった
配当は、何かを無料にする魔法ではありません。
不合格の12,169円は普通に悔しいです(笑)。
それでも2025年の私にとっては、失敗したときの自己負担を受け止め、次の挑戦を考える余白を作ってくれる「挑戦の保険」のような存在でした。
配当の使い方、資格の選び方、仕事への生かし方は、これからも状況によって変わります。
ただ、生活を守るお金とは区別しながら、失敗を含めた学びを次へつなげる。
その考え方は残していきたいです。
この記事は、筆者自身の2025年の経験と考えを記録したものです。
配当の使い方、資格の選び方、金融商品の売買を勧めるものではありません。
株式は価格下落による元本割れの可能性があり、配当も将来にわたって保証されるものではありません。
